歌うときはフラメンコのリズムに陶酔 [那須慶一]
那須さんがカンテ（フラメンコの歌）のプロとしてデビューしたのは30歳のとき。
「先生についてからは、いずれプロになるつもりではいたのだけど、性急に、というのはありませんでしたね。プロになるにも、人によってタイプが異なると思うんです。例えば、本番の舞台を重ねながら練習する人と、練習を積み重ねてから本番の舞台に挑むタイプと。僕は、引っ込み思案というか、“いきなり本番の波が来たらつぶれちゃうだろうな”と思って、テクニカ（テクニック）を勉強しました。それから、少しずつフラメンコの伴唱やライブの仕事を入れていったんです」
フラメンコは地声で歌うため、ものすごく声が大きい。家で練習するというのは当然無理だ。
カラオケで練習することもあるそうだが、カラオケ程度の防音装置では、声が突き抜けてしまう。練習も小さな声でしかできないという。
それゆえに、本領が発揮されるのはやはり本番だ。
「本番といってもいろんな形がありますから、歌い方も変わってきます。カンテのライブのときは、自分が主役なので自分の表現をしますが、伴唱は踊り手の人が踊っていて盛り上がるように歌うことが大切ですし」
那須さんはどちらが好きなのだろう、と考えて、それは愚問だと気づいた。
プロである以上、どちらも同じだけの力を出すのは当然だ。また、それに見合った能力を持っているからだ。
案の定、フラメンコの魅力について聞くと、こんな答えが返ってきた。
「フラメンコはひとりではできないので、いろんな人に出会えるのも楽しみのひとつです。ギターリストと、踊り手と、カンテが三位一体になってひとつの舞台を作り上げるので、やりがいがある。かと思えば、昔からどさまわりをしていたような大先輩と一緒にカンテのライブをやることもある。それはまた別の意味で勉強になります」。
そんな那須さんだが、自分の声は嫌いだそうだ。
自分がチェックしなければいけないときや練習のときは致しかたなく聴くのだが、
素人がテープで自分の声を聞くような違和感と同じような気持ちの悪さを感じるという。
フラメンコというと、その歌詞や歌声に陶酔しているようなイメージがあるが？
「僕の場合は、リズムに陶酔している感じはありますね。もちろん、歌詞を理解してますから、情感で歌い上げられればそれもいいんですけれど。僕のアイデンティティがスペインにあるわけじゃないので、情感を理解するのは難しい。だから、スペイン語や発声・リズムの勉強が必要だと思うんです」
フラメンコの曲は伝統的なものだけではない。
J-POPでどんどん新曲が出るように、フラメンコの世界でも次々と新曲が発表される。
それにはバイオリンやトランペットが入ったり、ほかのジャンルとコラボレーションしながら、独自のフラメンコのスタイルを築き上げていく。トラディショナルなものを今流にアレンジしたものもある。
「伝統的なものも、新しいものもどちらも好きですけど、昔のものは学ばなければいけないと思っています。でも、勉強すればするほど、耳もよくなってくるから、テクニカが圧倒的に足りてないことがますますわかってくる。皮肉ですよね（笑）」
また、フラメンコの世界にはある種の階級が存在する。
卓越したリズム感を持ち、自分たちが歌うもののみが本当のフラメンコだ、という「ヒターノ（ジプシー）」と、ヒターノ以外のスペイン人「パジョ」だ。
「つまり、スペインのなかで、どっちがいいかと優劣をつけているぐらいだから、日本人なんてそもそも対象外なんですよ。日本のカンテで、スペインで成功した人はまだあまりいないのはそういう状況も関係しているんです。まあ、それだけむずかしい世界だとわかってても、楽しいと思えるから続けているんですけれどね。それに、年齢によっても声や歌の表現が変わってくるから、一生現役で歌い続けることができるし」。
那須さんが見ているスパンは長い。
これからどんな音楽活動をしていくのかをうかがった。
それは次回のお楽しみに。
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７万もらってホテルでマットプレイしてきたYO！！
ぶっちゃけ上手くないんだけど、そのぎこちなさがむしろ(・∀・)イイ！！
スマタもしてくれけど、途中から普通にち○こ突っ込んでた件ｗｗｗｗｗ
http://vjakcw6.help.to-hoku.info/vjakcw6/
by ろぶすたー☆ (2011-04-11 04:10)
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by ろぶすたー☆ (2011-04-11 04:10)