オープンスカイPJ テストフライトツアー [八谷和彦]
Direction編集部のNakaです。
9/23,24の日程で行われた
「オープンスカイプロジェクト テストフライトツアー」の模様をリポートいたします。
■(1)オープンスカイ テストフライトツアー 新宿からテストフライト現地に向かう http://blog.so-net.ne.jp/dir_man/2006-10-25 メーヴェってご存知ですか? 意味は、ドイツ語は“かもめ”。 アニメ『風の谷のナウシカ』で主人公ナウシカが操るグライダーの名前でもあります・・・・・ <続きはこちら> |
■(2)オープンスカイ テストフライトツアー バスの中で知った八谷さんの思い http://blog.so-net.ne.jp/dir_man/2006-10-25 これまで八谷さんは“オープンスカイのプロジェクトはエンジンテストが成功すれば終了”と発表していて、・・・・・ <続きはこちら> |
■(3)オープンスカイ テストフライトツアー 「M-02」滑空体勢に入る http://blog.so-net.ne.jp/dir_man/2006-10-27 「M-02」 のテストフライトが行われる静岡県「ふもとっぱら」は、 台風の影響があるのか、まだ風が強く荒れていましたが、・・・・・ <続きはこちら> |
■(4)オープンスカイ テストフライトツアーいよいよ「M-02」が飛ぶ! http://blog.so-net.ne.jp/dir_man/2006-10-28 皆様、大変長らくお待たせいたしました。「M-02」がいよいよ飛びます!・・・・・ <続きはこちら> |
■(5)オープンスカイ テストフライトツアー 大空満喫の最終日。富士山に向かってビッグフライト http://blog.so-net.ne.jp/dir_man/2006-10-29 9月24日(日)、快晴。 早朝、八谷さんの「気球に乗りたい人は7時までに来て」という声で目が覚めます。・・・・・ <続きはこちら> |
■(6)オープンスカイ テストフライトツアー これであなたも気分はナウシカ! http://blog.so-net.ne.jp/dir_man/2006-10-30 予期せぬアクシデントでフライトが中止に。 でも、12本も飛んだから、八谷さんも満足げでした。・・・・・ <続きはこちら> |
(6)オープンスカイ テストフライトツアー これであなたも気分はナウシカ! [八谷和彦]
予期せぬアクシデントでフライトが中止に。
でも、12本も飛んだから、八谷さんも満足げでした。
そして、私達のお楽しみの時間、「M-02に1回乗れる券」の出番がやってきました。
(5)オープンスカイ テストフライトツアー 大空満喫の最終日。富士山に向かってビッグフライト [八谷和彦]
9月24日(日)、快晴。
早朝、八谷さんの「気球に乗りたい人は7時までに来て」という声で目が覚めます。
飛び起きたままろくに顔も洗わず外へ走り出ると、オレンジ色の朝日を浴びながら巨大な風船が空に浮かんでいました。
(4)オープンスカイ テストフライトツアーいよいよ「M-02」が飛ぶ! [八谷和彦]
皆様、大変長らくお待たせいたしました。「M-02」がいよいよ飛びます!
「ふもとっぱらでのテストフライトは経験あるんだけど、どの傾斜を使うかによって全然違うんです。今日の風向きに合ったこの傾斜を使うのは初めてだから、最初は様子見ですね。たぶん滑走だけにします」。
フライト直前だけど、リラックスした様子で答える八谷さんです。
(3)オープンスカイ テストフライトツアー 「M-02」滑空体勢に入る [八谷和彦]
「M-02」 のテストフライトが行われる静岡県「ふもとっぱら」は、
台風の影響があるのか、まだ風が強く荒れていましたが、
様子を見ながらフライトが行われることになりました。
(2)オープンスカイ テストフライトツアー バスの中で知った八谷さんの思い [八谷和彦]
これまで八谷さんは“オープンスカイのプロジェクトはエンジンテストが成功すれば終了”と発表していて、
“どんな荒唐無稽に思えることでも真剣に取り組めば実現できる”ということを示したところでプロジェクトは終了の予定だったそうです。
ところが
「飛んでいるときは純粋に楽しい。“いま、俺ナウシカ”という気分になれるし。それを大勢の人と共有したくなったんです」とのこと!!
■バスの中でマイクを持って説明中の八谷さん
(1)オープンスカイ テストフライトツアー 新宿からテストフライト現地に向かう [八谷和彦]
メーヴェってご存知ですか? 意味は、ドイツ語は“かもめ”。
アニメ『風の谷のナウシカ』で主人公ナウシカが操るグライダーの名前でもあります。
あんなふうに自由に飛び回れる乗り物があったらなぁ……
と誰もが一度は思い描いたでしょう。
でも、それを大の大人が頭を寄せ合って、大真面目に追求してるなんて、
考えてもみませんよね。
それを、つくっちゃったんです、メディア・アーティスト八谷和彦さんが。
『Open Sky』と命名されたプロジェクトで。
http://www.petworks.co.jp/~hachiya/works/OpenSky.html
未来の道具・その5 ロケット [八谷和彦]
■ [八谷和彦] 過去記事
http://blog.so-net.ne.jp/dir_man/2006-05-22
http://blog.so-net.ne.jp/dir_man/2006-05-24
http://blog.so-net.ne.jp/dir_man/2006-05-26
http://blog.so-net.ne.jp/dir_man/2006-05-29
http://blog.so-net.ne.jp/dir_man/2006-05-31
八谷さんは、ひとつの作品にかかりっきりになるということはない。
同時平行で作品づくりは進んでいる。
今興味を持っているものは? と聞くと「佐藤さとるさんのコロボックルのシリーズの絵本」という答えが返ってきた。
「この間、読み返してみたら、すごいいい話なんですよね。あと、脳や意識や心の話にも興味があって、「小びと」と「脳」が今僕の頭のなかでくっついている。それで、いま『コロボックルのテーブル』っていうアーティストとしての作品をつくっているんですが。興味が湧くと、作品とか仕事にしちゃうからよくないのかもしれないな(笑)」
■コロボックルのテーブル
http://www.petworks.co.jp/~hachiya/works/FairyFinder.html
次から次へと興味のあるものを形にしていく八谷さん。
でも、ここから先は八谷さんの頭の中にある、本当の“未来の話”だ。
「オープンスカイやったおかげで“ひとり乗りヘリコプター”
http://www.gen-corp.jp/
をつくっている会社の人や、ロケットをつくってるJAXA(Japan Aerospace Exploration Agency:宇宙航空研究開発機構)の人
http://www.jaxa.jp/
と知り合いになったんですよ。そうこうするうちに僕もロケットをつくりたいな、と思いはじめて。」
“つくりたいな”を一気に“つくる”に加速させるのは、人との出会いにも関係あるようだ。
ただ、その後の加速度がビックリするほど速い。
飛行機の模型をつくるところからはじまったオープンスカイのプロジェクト。はじまってまだ3年だ。
その間に出会った人と、今度はロケット。「このぐらいのサイズでこのぐらいのエンジンをつくれれば行ける!」と盛り上がっているところだそうだ。
「“あとはお金だけですね”みたいなことになってます(笑)。
飛行機は年間1000万×3年、ぐらいのプロジェクトなのでうちの会社として無理すればなんとか出せる予算なんだけど、ロケットはその10倍はかかりそうで、もううちの会社じゃ無理だな、ってね。
でも、ロケットの打ち上げってものすごいお金がかかってるんですよ。それを数億でできればめちゃくちゃ安いんですけどね。“やれるといいなー”と思ってます。」
そういいながら、すぐさま一言付け足した
「やれるつもりでいますけどね(笑)」
額が額だけに、やるとなったら、何らかの形で産業化する仕組みを取り入れようとは考えているのだそう。
「さすがに有人ロケットは考えてません。有人のロケットやるとしたらとてつもないお金がかかるから。JAXAでさえそれを成功させていないのにね(笑)。
今考えてるのは100gのペイロード(積載量、つまり衛星の重さ)を衛星軌道に乗せる超小型のロケットを3億ぐらいでやろうっていう計画なんです。有人にしようとすると、30億以上は確実……でもなんとか工夫すれば100億以下でできると思うんですよね……。それってすごいことじゃないですか?」
有人ロケットは考えていないといいつつも、予算をすぐに計算してしまうのが八谷さんのおそろしいところだ(笑)。
ドラえもんが生まれるのは22世紀。21世紀の今、まだドラえもんはいない。
だけど、ドラえもんが出すような道具を確実にかなえている人がここにいる。
未来の道具・その4 Open Sky~空を飛ぶ~(後半) [八谷和彦]
■ [八谷和彦] 過去記事
http://blog.so-net.ne.jp/dir_man/2006-05-22
http://blog.so-net.ne.jp/dir_man/2006-05-24
http://blog.so-net.ne.jp/dir_man/2006-05-26
http://blog.so-net.ne.jp/dir_man/2006-05-29
「パーソナルに空を飛ぶためのものっていうのは探求されつくしてないなと思って。飛行機のウォークマンがあるならこんな感じ、っていうのを、作ってみたいんですよね。」
飛行機のウォークマンって、ドラえもんでいえば、タケコプターか。
だけど、八谷さんは既に、一人で空を飛ぶことのできるものをつくりあげている。
「バック・トゥ・ザ・フューチャーⅡに出てくる、空飛ぶスケボーを“欲しいな~”って。で、ジェットエンジン使えばできるんじゃないかと思って」。
それで、また例によって例のごとくつくってしまったのだ。その名も「エアボード」
1cmぐらい浮いて、小学生などお客さんを乗せて走らせてたらしい。
映画を見ても、それで“つくろう”なんて普通思わないよね~と笑う編集者。
たしかに普通はそうですよね。未来の乗り物って思うぐらいで。
でも、八谷さんはその“未来”を、夢物語ではなく、確実に形にしていっている人なのだ。
未来の道具・その3 Open Sky~空を飛ぶ~(前半) [八谷和彦]
■ [八谷和彦] 過去記事
http://blog.so-net.ne.jp/dir_man/2006-05-22
http://blog.so-net.ne.jp/dir_man/2006-05-24
http://blog.so-net.ne.jp/dir_man/2006-05-26
いきなりですが、みなさん“カポエィラ”ってご存知ですか?
ブラジルの格闘技の一種で、脚だけで戦うものだそうなのですが、私ははじめて知りました。
八谷さんの現在の趣味は“カポエィラ”だそうです。
で、「なんなんだ、カポエィラ!」っていうと、編集者曰く「格闘技版ブレイクダンス」。
脚だけで戦うので、必然的に逆立ちになることが多い。だから、頭でくるくる回ったりするブレイクダンスに似てるらしい。でも、イメージが湧かない……
そんな私に「これ僕がやっているところなんですけど、見たほうが早いかも」とiPodを差し出してくれた八谷さん。