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(1)オープンスカイ テストフライトツアー 新宿からテストフライト現地に向かう [八谷和彦]

メーヴェってご存知ですか? 意味は、ドイツ語は“かもめ”。
アニメ『風の谷のナウシカ』で主人公ナウシカが操るグライダーの名前でもあります。


あんなふうに自由に飛び回れる乗り物があったらなぁ……
と誰もが一度は思い描いたでしょう。
でも、それを大の大人が頭を寄せ合って、大真面目に追求してるなんて、
考えてもみませんよね。


それを、つくっちゃったんです、メディア・アーティスト八谷和彦さんが。
『Open Sky』と命名されたプロジェクトで。
http://www.petworks.co.jp/~hachiya/works/OpenSky.html





『Open Sky』では、これまで何度かテストフライトは行われてきましたが、ファンやマスコミなど一般に公開されるのは今回が初めてです。
その初の公開が、一般の人も参加できるバスツアーとして、9月23・24日の2日間、静岡県朝霧高原にて行われました。

小学生のころ、糸巻きにひもをつけて“虫笛~!”とかいって遊んでた私なんか、取材とは単なる名目です。ただの1ファンとして大喜びで参加しちゃいました。


ちなみに、今回テストフライトする機体は正式名称を“M-02”といいます。
Mは何の略か、もうわかりますよね?
アニメに出てくるグライダー、メー○ェの頭文字のMです。





■9月23日土曜日 朝8時新宿駅西口集合。
台風の影響で大雨の予報。延期という話にもなりかけたけれど、私たちの日ごろの行いが良いのか(!?)当日の朝は快晴です!。





集合場所に集まると、八谷さんから直々に、一人ひとりに茶封筒が配られました。
その中身は、予定表、名札、“M-02に1回乗る券(ただし停止した状態で)”、ペーパークラフト、軍手・・・。
「軍手……?」 何ゆえ?


まあ、それはいいとして、乗れるんだ!  
すごい!! 帰ってみんなに自慢するんだ!と興奮状態の私に、
「って、まだ出発もしてないじゃん」ともう一人のライターが突っ込まむ。あいたたた。
そんな、わけのわからない状態でバスに乗り込んで、いざ出発!





バスの中では、プロジェクトの概要について、八谷さんから説明がありました。


このプロジェクトはほんの些細なことがきっかけとのこと。
八谷さんは、ポストペットの開発者なんですが、そのプログラムを担当したスタッフの方と“ナウシカのメーヴェって作れるのかな??”と雑談したことが始まりだったそうです。


そのあと、スタッフと見に行った、埼玉県秩父市吉田の「龍勢祭り」で、メーヴェへの思いに火がついたのです!。
「龍勢祭り」は、手作りのロケットを300メートル上空に向けて打ち上げる祭り。
火をつけられたロケットは、昇天する龍のごとく、ゴーッという轟音を響かせながら天に向かって煙の尾を引きます。

http://www.chichibu.co.jp/topic/199810/ryusei/


その手作りロケットを見た八谷さんは、
“農家の人がロケット作れるんだからオレ達だってメーヴェ作れるよ!”と素人の力に自信を得て興奮。
帰りに立ち寄ったモスバーガーで、いてもたってもいられず、紙ナプキンに揚力の計算を書き出したそうです。


高度な計算を紙ナプキンに書いちゃうんですよ。
八谷さんがどれだけ夢中だったか、手に取るようにわかります。


ちょうどその頃、世界はイラク戦争の真っ只中。
八谷さんもアーティストとして、自分なりに反戦の意思を表す新作を美術展に出そうと考えていました。
“飛行機の歴史を見ると、いつも戦争と密着している。戦争と離れた、パーソナルな乗り物としてメーヴェをつくってみたらどうだろう?”と・・・・・


まずはジェットエンジンを搭載した2分の1サイズに取り組み、ラジコン飛行に成功です。


■1/2サイズ テストフライト映像
2003年4月7日 @利根川河川敷
操縦:カミスモケイ 大塚達実

http://www.petworks.co.jp/~hachiya/works/OpenSky_movie.html


映像を見ると、操縦席にちゃんと人形が乗っているところにもこだわるなんて、さすがアーティスト!


つぎに、いよいよ人が乗れるサイズへ。
素人が設計に取り組むのは無理だと判断し、人探しをした結果、飛行機をオーダーメイドで作る会社オリンポスに設計を依頼。この日から、社長の四戸哲さんと二人三脚の日々が始まります。
そして、記念すべき実物大第1号機(M-01)は、実際に空を飛べる乗り物として愛知万博で展示されたのです。


バスの中では、万博で公開したメイキング映像も上映されました。
制作風景を撮影し、その写真をつなぎ合わせて、“フライト前の八谷さんを鼓舞するBGM”にのせて展開され、とてもアーティスティック……。


ラストは「M-01」機の上で“ナウシカ的(笑)衣装”に身を包んだ女性を、あらゆる角度からカメラが見つめている映像。そのときのBGMは「翼をください」!
このメイキングを見ているだけで、空への夢が膨らみます。


M-01はその後改良されて現在のM-02へ。設計から2年の月日が経っていました。

※このM-01以降の機体は、既存のアニメとは全く関係ないことになっているので、
八谷さんは、型番を言わない時「例の機体」と呼んでいます(笑)。

続きは>>
(2)オープンスカイ テストフライトツアー バスの中で知った八谷さんの思い
http://blog.so-net.ne.jp/dir_man/2006-10-26


風の谷のナウシカ

風の谷のナウシカ

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2003/11/19
  • メディア: DVD



2006-10-25 20:22  nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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